桃雪 白夜の気まぐれブログ

我は厨二病女子、想像神Mなり!

絶望に咲く赤い花(裏)

…………

あれ?なんだろ、ここ
真っ暗で何にも見えないし…
なんで私こんなところに?
なんとなく身体の感覚も無いような…

あ、そっか

私、肉体を失ったんだっけか

魂と精神が残ってるからこうして意識だけはあるって事なんだね、きっと

でもこんなところで過ごしていても、退屈だろうし、心も壊れちゃうだろうな…

…あれ?
なんとなく何かが見える…
なんかだんだん視界が明るくなってきた…
これは…あの儀式をした部屋だ!
白い服の人達がいる…女長老様もいるし、パパとママもいる…

あれ?白夜は?

あ、音も聞こえてきた…
皆で何か話してるな…

…ん?これは…!

白夜の声がする!

でも、何処にいるんだろ…

視界は見たいところを見せてくれないなぁ…
感覚も無いままだし、自由に動かせないみたい…

あ、下を向いた…あれ?
おかしい…私は肉体を失った筈なのに、足が見えるけど…
あ、手も見えた…
あれ?これって…

そうか!これは白夜の見聞きしている光景なんだ!

でも…どうして…?

ーーーーーー

ちゃんと学校行けてて安心したなぁ
ショックが大きくて行けなくなってたらどうしようって思ってたんだよね

あ、先輩だ
どうしたんだろ…白夜を連れて校舎裏…

なっ…!下級生を虐めるとか…この先輩達常識無さすぎ!
しかもよりによって白夜を…
白夜怯えてるよ…

助けたい…
白夜を、助けたい

タ ス ケ タ イ

「…っ!」
「ぐえっ」
「何アンタ!上級生にグーパンとか…何考えてんの!?」
「頭大丈夫?常識無さすぎワロタwww」
「常識が無いのはどちらですか…?」
「あ?」
「虐めを行っている時点で貴方達に常識も何も無いですよ!」
「なん…だと?」
「生意気なやつだな…」
「それが先輩に対するお前の態度かw先生に言ってやるよw内定下がるぜ?w」
「では貴方達のそれは後輩に対する貴方達の態度なんですね?」
「何?」
「許さない…絶対に…許さない!!」
「な…なんだこいつ…」
「きゃあっ!痛っ!」
「つ、つえぇ…」
「白夜…おま…」
「私は、白夜じゃない」
「は?」
「私は極夜だ!!白夜を酷い目に会わせるやつは、何人たりとも許さない!!」
「え?え?」
「ちょっと待て…状況が理解できない…」
「これでも貴方達は虐めを行うんですか!?」
「怖い!キモい!」
「とりあえず逃げるぞ!」

先輩達…逃げてった…
何で…?何で今自由に動けてんの?
白夜の…身体…

あ…身体の感覚が無くなってく…
動かせないな…

白夜、驚いてる…
そりゃあ、いつの間にか、誰もいなくなってるんだもんな…

今の…なんだったの…?

ーそれから白夜が先輩に虐めを受ける度に、私は白夜の身体を使って白夜を守ってた。そのうち後輩までもが白夜を虐めていたけど、同じように守ってた。そのうち、白夜を虐める人は、いなくなったー

今日も学校、か
何となく嫌な予感がするなぁ…

…っ!
誰かが白夜を襲ってる!?
口に布当ててる…まさか…

クロロホルム…とか?

ーそこで視界はまた真っ暗になり、聞こえる音は曖昧になった。随分と長い時間が経った気がする…。そのうち、何も聞こえなくなって、また、あの時の暗闇になったー

…はぁ
これからどうなるんだろ…
さっきまで聞こえてた声を分析すると…
ここは何かの施設で…魂を吸い取るとかなんとか…装置の準備がどうとか…
わかんないや…聞き慣れない言葉ばっかし!

……あれ?
なんだろ…この感じ…
大きな力に押し潰されてる…?
何となく重みを感じる…

懐かしい…感覚…

「極夜…?」

私の名前を呼ぶ声…

「極夜!」

誰かがこっちに走り寄ってくる

「あ…」
視界が開いた…声が出た…

そこにいるのは…

白夜…

涙目になってる…
私の、双子のお姉ちゃん…


「ただいま」


泣いてる…そりゃあそうだ…ずっとひとりぼっちにしちゃったから…

これからは、私が直接、白夜を守るから…

「これからは、私が…」

あ…白夜の、言葉が…
『いつでも私達の側にいて、守ってくれる人が欲しい』
そうか…弱い「私」じゃ、白夜を守れない…
強く、なるんだ…

「いや、『俺』が、白夜を守ってやる」


これが、弱い「私」が出した答えです