桃雪 白夜の気まぐれブログ

我は厨二病女子、想像神Mなり!

絶望に咲く赤い花(2)~極夜過去物語~

それから、双子は度々何人かの虐めっ子達にお金を寄越せと言われましたが、その日の朝、来客が渡してくれるお金があったので、なんとか危機を逃れました


最初にカツアゲされてから、約1ヶ月たった頃
体育の授業中、突然生徒のひとりが倒れてしまいました
倒れた生徒は、過呼吸を起こし、手足の痺れを訴えていました
双子に最初にカツアゲをしたあの虐めっ子でした
すぐに救急車で病院に運ばれましたが、間も無く、絶命してしまいました
学年は驚きを隠せませんでしたが、その3日後、また別の虐めっ子が同じ症状を起こして、同じく絶命してしまいました
それだけでは終わらず、村中で同じ症状の後絶命する人間が絶えなくなりました
生徒1「伝染病かなんかかな…」
生徒2「あたし達にも起こったら嫌だね」
生徒3「どうしよう…怖い…」
生徒4「僕等にはその危険は無さそうだよ」
全員「え!?」
生徒4「僕、いろいろ調べたら、わかったんだ。まず、この学校内での死者は全員この1学年。そして、学校外で出た死者は、村内で何かしら店を経営している人とその家族なんだ。そして、医者や魔術師等が死体を詳しく調べたところ、死因は、『悪魔の呪い』と診断された」
全員「…っ!?」
生徒4「死者の部屋や店をくまなく調べたところ、謎のお金が出てきたそうだ。お札だったけれど、とんでもない量の悪の魔力が観測されたらしい。生徒の親は、無駄なお金は渡してないし、財布から抜き取られた事もなかったそうだよ。つまり、そのお金は、親以外の人物から手に入れたもの、と、推測できる。ここからは僕の予想だが、もしかしたら、生徒達が、悪魔であろう人物から謎のお金を受け取り、それを使って村内の店で買い物をして、お金が広まり、被害が村中に及んだ、という事なんじゃないかな?」
生徒1「じゃあつまり、その謎のお金を受け取った人と、それが行き渡った人にだけ、悪魔の呪いがかかる、って事?」
生徒3「私は大丈夫そう…良かった…」
生徒2「あたしもそんなものもらってないよ」

双子は恐ろしくなりました
まさか…あの二人組から受け取ったお金が…
あの二人組は…もしかしたら…

放課後、誰も来ないであろう森の中で、双子はあの来客を呼びました
すぐに来客は現れ、双子の前に立ちましたが、いつもと様子が違いました
つり目気味で、狂気に満ちた表情でした
極夜「どういう事なの…?まさか…私を騙したの?」
白夜「どうして…こんな事をさせるの…?」
すると、来客はにやぁっと笑い、話し出しました
赤「君達は本当に面白い!僕達の正体に気付かないだなんて!」
青「実に愉快で滑稽だ!警戒心すら見せつけないのだから!」
赤&青「「僕達が悪魔だと、何故気が付かなかった!」」
青「悪魔っていういきものはね、基本的に嘘は好かないんだ!」
赤「でもね、君達のような子供を利用するなら、多少の嘘は吐くよ!」
青「君達は、僕達悪魔にとって、必要な存在!」
赤「利用しない手はないんだよ!」
青「後悔してるのかい!?」
赤「でも今のこの現実は、君達が望んだ事!」
青「君達が進んでやった事!」
赤「僕達に協力してくれた事!」
赤&青「「もう、遅い」」

その時、突然、来客もとい悪魔達に魔力の弾が射たれました
双子の後ろから、白い服を着た男女が数人、悪魔達に攻撃をしていたのです
絶えず攻撃を仕掛ける男女でしたが、悪魔達には逃げられてしまいました
男性1「ちっ!逃げられたか!」
女性1「二人とも、大丈夫?」
極夜「私は大丈夫ですが…白夜が…」
白夜「あ…あぁ…」
男性2「腰抜かしちまったのか」
男性3「俺がおぶってやる」
女性2「二人に、来てほしい場所があるの」
極夜「来てほしい場所…?」
女性3「ええ。さぁ、行くわよ」
そして、白い服の男女は、双子を連れて森を出て、古い建物の中へ入りました
その中にいたのは
?「よく来たね」
白&極「お…女長老様っ!?」
女長老様「久しぶりじゃの。と言っても、お前さん達と私が会ったのはお前さん達が産まれた時が最後じゃがな」
極夜「何故…」
女長老様「お前さん達は哀れじゃ。心の闇が溢れてしまい、知らず知らずのうちに悪魔と契約を結んでしまったのじゃからの。そこに鏡があるじゃろ?その鏡は真実を写す鏡。お前さん達の顔に、悪魔の印がくっきりと焼き付いておる」
双子が鏡を見ると、頬に複雑な魔方陣のようなものが刻まれていました
あの夜、助けてくれるという優しさに涙し、その時に悪魔達に触れられた頬に、くっきりと
白い服の人達は、痛々しいものを見たような表情を浮かべます
女長老様は静かな調子で話を続けます
女長老様「お前さん達にその印がある限り、悪魔達はお前さん達を追い続ける。今すぐにその印を消さなくてはならん。だが、その印は、しっかりと焼き付いておるからな…容易には取れぬぞ。その印を消し去る方法はただひとつ」
双子は静かに話を聴いていましたが、次の女長老様の言葉に…
女長老様「どちらか一方の肉体を消し、二人の魔力を融合して、無理矢理消し去るのじゃ」

ーーーー絶望ーーーー

その沈黙が一瞬だったか、長かったのか、双子にはわからなかったけれど、確かに絶望していたのは、わかっていました
白い服の人達も、驚きと絶望の表情をしていました

そこにあるのは「絶望」
何事にも変えがたい「絶望」
光など、希望など、そこには存在していませんでした

~続く~